今回のコラムでは、ほとんどの住宅に使われているコーキングとシーリングの違いや実際の費用についてご説明します。
【コーキングの役割】
外壁の継ぎ目にあるこのゴムは何なのだろうって、疑問に思ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。(上記画像参照)
外壁と外壁の間に充填されている材料で、シーリングとも呼ばれクッションのような役割を持っており主な目的として、水の侵入を防ぎ、外壁の負担を軽減することで、建物の劣化を防ぐ役割があります。
また虫、特にシロアリが侵入してしまうと建物の内部構造に巣を作り木材を食い荒らし遂には建物倒壊という事態を引き起こすので倒壊を防ぐ為でもあります。
【コーキングは外壁のどの部分で使われている】
1:外壁材とのつなぎ目
2:外壁と窓枠との隙間
3:換気扇と通気孔とのつなぎ目
【コーキングとシーリングの違い】
明確な違いがなく、同じ意味として用いられることが多いです。日本を「にほん」と読んでも「にっぽん」と読んでも意味が変わらないのと同じようなものだと思ってください。
コーキング材は「コーキングの役割」でも説明した通り、実はシーリング材にも同じ役割があります。
現場では職人の年齢や地域などによっても呼び方が変わります。
【外壁コーキングの寿命】
外壁に使用されている場合、寿命は長くて10年、短いものでは5年程度でメンテナンスをした方がいいと言えます。
すべての箇所が劣化し雨水の侵入を許すというわけではありませんが、雨風に当たりやすい場所や、陽が当たりやすい場所はひび割れや裂けが生じているおそれがあります。
また新築の場合、綺麗な状態の家が全てだと思います。ただ環境に応じて劣化も異なりますので10年間メンテナンスをしてない場合は、点検を行い業者の方に修理依頼を行ってもらう事をおすすめ致します。
※コーキングの劣化の症状
【外壁コーキングの費用相場】
メンテナンスの方法は「打ち替え」と「増し打ち」の2種類になります。
打ち替えとは古くなったコーキング材をすべて剥がし、新しく打ち替える事であり、増し打ちとは、古いコーキング材はそのままで、上から新しいコーキング材を打ち増していく事になります。
「打ち替え」コーキング代 約900~1,200円/mと、既存のコーキングの撤去代・約1~3万円が相場だと思います。
例)一般的な2階建ての住宅に合計180mの施工の場合
(¥900×180=) 16万2千円 ~ (¥1,200×180=) 21万6千円 別途 撤去代1~3万円
「増し打ち」は約500~900円/mと既存のコーキングの上に充填する為、打ち替えよりも使用するコーキングの量が少なく、価格も安くなります。
例)一般的な2階建ての住宅に合計180mの施工の場合
(¥500×180=) 9万円 ~ (¥900×180=) 16万2千円
増し打ちの方が費用もかからない為、数字だけを見れば良く見えますが、打ち増しの場合、古くなったコーキングはそのままですので、耐久性に問題があります。
古くなりひび割れてしまったコーキング材に新しいコーキング材がうまく馴染まなかった場合、すぐに剥がれてもう一度修理が必要になる事もありますので、しっかり施工業者様と話しを聞いて下さい。
増し打ちの場合は4~5年ほどで次のメンテナンスが必要になってしまいます。
費用と時間が余計にかかってしまいますが、打ち替えが最善の方法と言えます。
クリエイションペイントでは外壁塗装のタイミングでしっかり現状のコーキングの状況を判断し、お客様のご自宅をいつまでも綺麗な状態を維持出来るようしっかり施工をさせて頂いています。
些細な事でも大事なご自宅ですからご相談、診断だけでもお気軽にお問合せ下さい。