「外壁の汚れが目立ってきたため、外壁塗装を行いたいが、どのような塗料が使われるのだろう?」
「外壁塗装に用いられる塗料の特徴を知りたい」
このように、外壁塗装で使用する塗料について疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
外壁塗装は見た目を変えるだけでなく、外壁のメンテナンスとしてもとても重要です。
しかし、頻繁に行うことではないため、どのような塗料が使われるかを知らない方も多いでしょう。
そこで今回は外壁塗装に使用する塗料の種類や特徴をご紹介します。
■塗料の種類
外壁塗装に使われる塗料は大きく2つのグループに分けられ、油性・水性という塗料の性質によって分類できます。
油性か水性かどうかは、塗料を溶かしているメインの液体の種類によって決まります。
簡単にいうと薄め液の違いです。
水性の塗料は水を使用して薄めます。
一方で、油性の塗料を薄めるためには塗料用シンナーを使います。
油性の塗料は、シンナーの強さによって「強溶剤」と「弱溶剤」にさらに細分化出来ます。
水性・油性のそれぞれにはアクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素のグレードがあります。
■塗料別の特徴
◎アクリル系塗料
アクリル系の塗料は他の塗料に比べて軽量だという特徴があります。
また、色をくっきり見せる効果があるでしょう。
1番のメリットは費用が抑えられることですが、耐用年数が短いため注意が必要です。
気分転換もかねて、こまめに外壁の色を変えたい方にはおすすめです。
しかし、耐用年数が重要になる外壁塗装ではアクリル系の塗料は使われにくい傾向があります。
◎ウレタン系塗料
コスト面が優れています。
そのため、低予算で外壁塗装を行いたい方にオススメの塗料はウレタン系塗料です。
アクリル系塗料と比較すると、防水性と耐水性に優れています。
また、密着性にも優れているため、塗装が剥がれる可能性のあるところにも使用できるでしょう。
ウレタン系塗料はコスト面と機能面のバランスの取れた塗料です。
そのため、幅広い用途の建物に使用されています。
戸建ての住宅にも多く使われている塗料です。
◎シリコン系塗料
シリコン系の塗料は弾性に優れているという特徴があります。
そのため、壁に小さなヒビ割れができた場合も防水性を維持するでしょう。
水分が室内に侵入すると、基礎が急速に劣化してしまう可能性があるため、弾性はとても重要です。
また、耐用年数が比較的長いというメリットもあります。
耐用年数も長く、コストパフォーマンスも良い塗料です。
外壁塗装にかかる費用についても気になるが、質の高さも大切だと考える方にオススメです。
◎ラジカル系塗料
近年発売された最新の塗料です。
「ラジカル」とは、水や酸素・紫外線などが塗装した面に当たることで発生する劣化因子を意味します。
この劣化因子の発生を最低限にとどめるために開発された塗料がラジカル系塗料です。
そのため、耐久性が高いことが特徴です。
長い期間使用しても、チョーキングが起こりにくく、ヒビ割れや水漏れも発生しにくいでしょう。
チョーキングとは塗装した面の劣化現象の1つです。
外壁を触ると、手に白い粉が付くような現象をチョーキングと呼びます。
この劣化現象に気づいたら外壁塗装を検討することをオススメします。
ラジカル系塗料は耐久性が高いわりに、費用が抑えられるでしょう。
上記で紹介したアクリル系塗料・ウレタン系塗料・シリコン系塗料に比べると価格は高額ですが、性能を考慮してラジカル系塗料を選択される方も多いです。
◎フッ素系塗料
フッ素系塗料の耐用年数は15~20年程です。
その他の塗料に比べて、大幅に耐久性が優れている特徴があります。
そのため、東京スカイツリーの塗装にも使用されました。
耐久性が素晴らしいフッ素系塗料ですが、価格が高いです。
そのため、一般の住宅にはあまり使用されない傾向があります。
耐久性が高く、長持ちするため、予算に余裕がある方は一度検討してみても良いかもしれません。
今回は外壁塗装に使用する塗料の種類や特徴をご紹介しました。
塗料は大きく分けて、主にアクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素の5種類があります。
また、それぞれには特徴があり、価格も異なることをお分かりいただけたと思います。
事前に塗料の特徴を知っておくことで、外壁塗装の打ち合わせの際などに落ち着いて判断できるでしょう。
現在、千葉市や文京区を始め、関東圏内を中心にどこへでも伺わせて頂いております。
自宅や店舗のリフォームの相談や点検などお気軽にご相談下さい。