今、外壁塗装をご検討中の方に是非知って頂きたいのがクリア塗装についてです。
あまり聞きなれない塗料の名前かもしれません。
クリア塗装は外観のデザインをそのままにしたい方にはオススメの塗装方法です。
そこで今回のコラムでは、クリア塗装によるメリットとクリア塗装には向いていない外壁についてご説明いきます。
■クリア塗装について
そもそもクリア塗装とはどのような塗装なのか、ご存じない方も多いでしょう。
まず初めに、クリア塗装の特徴についてご紹介します。
クリア塗装とは無色透明で下地が透けて見える塗料を使った塗装のことです。
通常、外壁の塗料には顔料が含まれており、その顔料によって塗料の色がついています。
顔料が入っている塗料を使う塗装では外壁と同じ色の塗料を使用しても、完璧に再現することは難しいです。
しかし、クリア塗料には顔料が含まれておらず、外壁の保護やツヤ出しに特化しています。
そのため、タイル調や石目調、木目などの素材本来の色や模様を残しつつ、外壁を保護できます。
■クリア塗装のメリットとは?
クリア塗装のメリットは大きく5つあります。
1つ目は現在の外壁のデザインを保てることです。
先ほどご紹介した通り、外壁の模様や素材本来の性質を活かした塗装ができます。
「今の住宅の外壁が気に入っているので、デザインを残しておきたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そのような方にはクリア塗装がピッタリでしょう。
一方で、「それなら外壁塗装をする必要はないのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、外壁塗装は外観の美しさを保つだけでなく、建物を雨や紫外線から守る役割も担っています。
そのため、外壁塗装は住宅にとって不可欠だと言えるでしょう。
2つ目は他の塗装工事と比べると安価になることです。
通常の外壁塗装では塗料を塗る前に下塗りという作業をします。
この作業は外壁と塗料の密着性を高めるために行われる作業です。
しかし、クリア塗装ではその作業がないので、他の塗装工事と比べると費用を抑えられます。
3つ目は工事期間が短くなることです。
外壁塗装は足場の設置から完成まで約2~3週間かかります。
一方で、クリア塗装は下塗りがないのでその分の作業時間を短縮できます。
4つ目は光沢やツヤが出ることです。
クリア塗装をすると、ニスで塗装したような仕上がりになります。
外壁の色や模様を変えなくても光沢とツヤを出せるため、手軽に住宅の雰囲気を変えられます。
5つ目はチョーキング現象が起こらないことです。
チョーキング現象とは外壁塗装が劣化してしまい、手で外壁に触れた時にチョークのような白い粉がついてしまうことです。
これは塗料に含まれる顔料が劣化し、白い粉となって出てきてしまうことが原因です。
クリア塗料には顔料が含まれていないため、チョーキング現象が起こりません。
■クリア塗装に向いていない外壁とは?
クリア塗装のメリットについてご理解頂けたと思います。
メリットが多いクリア塗装ですが、実はクリア塗装に向いていない外壁もあります。
次にクリア塗装に向いていない外壁を4つご紹介します。
1つ目はフッ素加工や撥水処理が施されたサイディングボードです。
こちらは通常とは異なる特殊なコーティングがされているため、クリア塗装をしても剥がれてしまう可能性があります。
2つ目は既にチョーキング現象が進行している外壁です。
このような外壁にクリア塗装をしたとしても、白っぽくクリアではない仕上がりになる場合があります。
3つ目は劣化が進んでいる外壁です。
例えば、外壁にヒビ割れや風化の現象が見られる場合です。
顔料が含まれる塗料を使用する塗装では劣化した部分の補修を行ってから塗装をすることで、補修部分を見えなくできます。
しかし、クリア塗装の場合は補修した部分が隠れないので、見栄えが悪くなってしまうでしょう。
4つ目はコーキングが施されている外壁です。
コーキングとはサイディング外壁のボードとボードの間に入っているゴムのような部分を指します。
このコーキングの部分には塗料を塗れません。
コーキング剤は手軽に売られているため、ヒビ割れを補修するために使用する方もいらっしゃいます。
しかし、その部分は塗装ができないので注意しましょう。
このような外壁にはクリア塗装はオススメできません。
クリア塗装をお考えの方はご自身の外壁の状態を確認してみてください。
今回はクリア塗装についてご案内させて頂きました。
クリア塗装とはどのような塗装なのかをご理解頂けたと思います。
クリア塗装は現在の外観を保ちながらも外壁の耐久性を強化できます。
費用を抑え、工期も短縮できるので現在の外観が気に入っている方にはオススメの塗料です。
現在、千葉市や文京区を始め、関東圏内を中心にどこへでも伺わせて頂いております。
自宅や店舗のリフォームの相談や点検などお気軽にご相談下さい。