最近、家を建ててから20年以上経ったので屋根の吹き替え工事をしたいというお客様が増えて来ております。
屋根の吹き替え工事は施工費が高額なのはもちろんですが、屋根の処分撤去費用も高額です。
実際、アスベストを含む屋根材を廃棄するとなると専門の廃棄業者に依頼しなければならず、廃棄処分だけでかなりの金額になります。
そこで吹き替え工事よりも安価、かつ安全な屋根工事として注目を集めているのは屋根のカバー工法です。
今回のコラムではカバー工法とはどのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
■屋根カバー工法とは?
古い屋根を撤去し、下地調整を行い新しい屋根を施工する屋根の葺き替え工事と異なり、カバー工法は既存の屋根をそのままに、上から防水シートなどでルーフィングを行った後に新しい屋根を施工する工法を指します。
カバー工法では屋根材はガルバリウム鋼板が多く用いられています。
近年、素材や工法の開発で軽量化が進み、また、意匠を凝らした部材も多く市販され、美観もワンランクアップした仕上がりが期待できます。
■屋根カバー工法のメリット
☆廃材が出ない(既存の屋根を撤去しない)ため、安価かつ短工期
☆遮音性の向上
☆工事中も普段通りの生活が可能
状態にもよりますが、葺き替えに比べ約3分の2程度の費用で済みます。
特にアスベストを含む屋根材の廃棄はコストがかさみます。
また、構造が2重になるため、遮音性が向上し、室内が静かになる場合もあります。葺き替えと異なり、屋根を撤去することはありませんので、工事中も普段通りの生活でお過ごしいただけます。
■屋根カバー工法のデメリット
☆瓦屋根は原則施工できない
☆野地板(屋根の下地材)が劣化酷い場合は施工できない
☆若干の重量アップ
既存の屋根が瓦屋根の場合は、施工はできません。
また、屋根の下地材である野地板とよばれる木材が、経年や雨漏りによる劣化が進んでいる場合も、カバー工法は適しません。
カバー工法の構造上、屋根が重ねて葺くため、重量はアップしてしまいます。おおよその目安ですが30%ほど重量がアップするとお考え下さい。
屋根の重量は耐震性に影響を与えますが、通常は30%ほどの増加は問題ないと考えております。
※メーカーも重量を計算して商品化しています。
屋根のカバー工法についてご理解いただけたでしょうか?
劣化した屋根を吹き替え工事をすることなく、新品同様に変えるカバー工法は今では吹き替え工事よりも人気の工事メニューとなっております。
屋根の状況によって、塗装だけで適しているのか?カバー工法までした方が良いのか?など診断がしたい方はいつでもご相談ください。
現在、千葉市や文京区を始め、関東圏内を中心にどこへでも伺わせて頂いております。
自宅や店舗のリフォームの相談や点検などお気軽にご相談下さい。